今回取材をさせていただいたのは、
テイクアウト喫茶 この花
オーナー 佐藤トモ子さん
岩戸の門前通りを盛り上げて、子供達に夏の思い出を作ってあげたいと思い主催した「第一回 天岩戸夜市」第一回にして本当にたくさんの方々で賑わい、出店も売り切れ続出!大成功に納めました。そんなトモ子さんの構想と挑戦の日々に迫ります。
(天岩戸夜市の様子)
もともと百姓をしていたトモ子さんは農作業をしながら色々と想像を膨らませるのが好きだったそう。
「ああなればもっと楽しいなぁ〜」
「私だったこうするかなぁ〜」と岩戸がもっと活気付くにはどうしたら良いかと日々考えていました。
そんな中、高千穂の意欲ある若者が開催した「わけもん会議」に参加したトモ子さん。
最初は、「わけもん(若者)が集まるものだから私には関係ないわ・・・」と思っていました。
が、しかし!!いざ参加してみると全国から集まった若者の新鮮で斬新な考えが飛び交うのを目の当たりにして「わけもんが頑張ってるのだから、私も頑張らなきゃ!」と刺激を受けたそうです。
また、ちょうどその時期に岩戸のまちづくり協議会が動き始めました。
地域の若者も、行政もみんな動き始めたことを実感したトモ子さんはいてもたってもいられなくなります。
〜門前通りを盛り上げませんか?〜
岩戸の女性を集めて、
「コノハナ咲かそう会」を結成!!
初めは出資金5000円で自分達で品物を作って売ることから始めました。
夜神楽ではうどんを作り、トモ子さん自ら獅子舞もかぶりました。
しかしいくら売ってもお金が残らない・・・
ここで商売の難しさを実感します。
やりたいことは山ほどあるけど保健所の申請や法律上の問題でできないことがたくさんあると学びました。
そのやりたいことを実現するために6次産業化のためのセミナーなどにも足しげく通いました。
そして周りからの反対意見、厳しい意見の数々・・・
正直心折れそうな時もありました。さらに、観光客からこんな言葉をかけられたそうです。
「ここの通りにいる人たちはこのままでいいと思っているんじゃないですかね〜?人を呼ばせようという気があまり感じられないです」
その言葉にグサッときたトモ子さんらは、その「人を呼ばせるため」の仕掛けとして花餅を飾ることにしました。
また、ちょうどひな祭りの時期だったということもあり、寄付を募ってひな人形も飾りました。
(寄付されたひな人形の一部)
すると、町内外から30台も集まり、とても賑やかになりました。
そしてその様子は新聞にも取り上げられたそうです。
また、そのほかにも花餅や七夕には短冊を飾るなど様々な試みを実践してきました。
※右から「コノハナ咲かそう会」メンバーの厚子さん、洋子さん、知子さん
(他 トモ子さん、律子さん)
この様に、出資金5000円から始まった「コノハナ咲かそう会」ですが、門前通りを盛り上げるべく奮闘の日々が続きます。
そんな、彼女たちの次なる夢は
岩戸にもっと人を呼び込みたい・・・
そのためにはココに来なければできないコト・モノが必要!
そして考えついたのが
ぶち団子!
(イメージ)
ヨモギともち米で作ったかわにアンコを入れた甘くて美味しい団子。
見た目も緑と白のぶち模様になっており色鮮やかでとってもきれいです。
元々は高千穂町では上野地区でよく作られており、その作り方は代々受け継がれてきました。
そこで生まれ育った方々は懐かしい味とおっしゃるそうです。
このように、観光客だけでなく地元の方々にも喜んでもらうために知恵を出し合って進化し続ける
「コノハナ咲かそう会」
最後に、これから何か新しいことに挑戦する全ての方に向けてメッセージをいただきました。
まちづくりに関わる上で大事にしていることでもあります。
それは、
①楽しみながら
②失敗しながら
③わくわくしながら
どんな時も前向きに突き進む、トモ子さんらの挑戦はまだまだ続きます!!
《お店情報》
テイクアウト喫茶 この花
住所:〒882-1621 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸792-3
電話番号:0982-82-2755
営業時間:10:00~17:00
定休日:木曜日
この記事を書いた人
山口梨奈 YAMAGUCHI RINA
ミッション:高千穂コワーキングスペース452管理・運営、地域資源の再発掘とその情報発信
ニックネーム:ジャスミン
最近ハマっているもの:Official髭男dism