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  • なっち & めぐ

大学生が高千穂に来てみれば(3)


2月19日金曜日。

午前中もまたまたプログラム作りのためのブレスト&プレゼン。

この日の収穫は「無知ではなく魅力を知ったうえでの観光が、農家さんを始め町の人たちのためになるのでは?」ということ。

ただただ観光するのではなく、”町の人がどんな思いを持って生活を営んでいるのか”を知ったうえで行動することが、ありのままの暮らしを尊重しながら町を元気にすることに貢献できるのではないかとの結論に至りました。

みなさんはどう思われるでしょうか??

松のパンの焼き立てパンをお昼ごはんにいただいて(めっちゃおいしかったです!)

午後からは上野の田邊貴紀さんのもとへ。

専業の牛の繁殖農家さんである田邊さんは町で2番目の規模だそうな。

到着してすぐ牛舎を見せてもらいましたが…

牛がいっぱい!!!

至る所から「ンモォ~」の声が。

ここでは牛養いの他にせり待ちの子牛の牛舎の移動を体験させていただきました。

機械を自在に操り、牛たちを慣れた手つきで導く田邊さん。

学生大興奮。「いつか私も運転したい!」(By 参加者の女子大生2人)

(↑技術不足で写真じゃ迫力が伝わりきらないのが悔しい…)

作業の合間合間に、田邊さんやお父さんからいろいろな話を聞かせていただきました。

畜産には大きな資本が必要なこと。

新規の就農者は10年に1人いればよい方、それもなかなか成功しづらいこと。

文字で読むより、厳しい言葉たちでした。

けれど、同時にこんな言葉も耳にします。

「TPPに負けない農家を目指さんとね」

「(子牛の流通頭数が縮小しゆくせり市の話で)4500頭は切ったらいけん最低ライン。それを守るのに少しでも貢献できるように努力しないかん」

優しい口調だけれど力強い、そんな言葉。

きっと私たちが想像している以上に大変なことが沢山あるんだと思います。

けれど、その中でも誇りを持って農業に挑んでいる農家さんたちはやっぱりかっこいい。

3K(きつい・汚い・かっこ悪い)と言われる第一次産業ですが、

いつか、「かっこいい」と言われるような日を創ってゆきたいなと思います。

お世話になった日の晩、田邊さんがわんちゃん(コムギ)と共に宿泊先に差し入れの五ヶ瀬ワインを持ってきてくださいました。「ほんとは一緒に飲めたらよかったっちゃけどね~」と言って。その気持ちだけでお腹がいっぱいになりました。(その後普通に晩ごはん食べたんですけどね。)今度またお礼しなきゃですね!

さてさて。ここまで読んでくれた方は何人いらっしゃるのでしょう??

「書きたいこと多すぎてまとまらへんねんけど!!!」

と、訪問最終日に長谷川さんと二人、半泣き顔で書かせていただきました。(笑)

長文になってしまい申し訳ありません。。。

読んでくれた方、泣いて喜びます。

諦めちゃったけどとりあえず文末読んでみたよって人、気が向いたら中盤も読んでやってください。泣いて喜びます。

とてもじゃないけれど、この6日間は簡単には文章に収めきれません。

板倉さんに話をいただくまで、恥ずかしながら高千穂町の農業について何も知りませんでした。

「世界農業遺産?循環型農業?棚田?なーんか面白そう!」

と思っていざ来てみると、

想像をはるかに超えたうつくしい光景が、ひとびとのあたたかなこころが、そこにはありました。

私たちが「あたりまえ」と思っている生活は誰かの日常によって彩り、支えられています。

それは隣人であったり遠く離れた人であったり、愛する人、あるいは苦手な人かもしれない。

中でも「生きる基本」と言えそうな「衣食住」。

その一端を支える日本の農業は、現在衰退傾向にあります。

その原因はさまざま。外国との競争であったり、担い手不足であったり、需要と供給のアンバランスであったり…状況は、考えるよりもきっと深刻です。

それでも、引き継がれてきたものを守り、みんなのいつもの暮らしを支えるべく、静かな情熱を持って今日も畑や生き物、自然と向き合うひとびとがいます。

みんながみんな、その人たちと同じような生き方を実践するのは難しいと思います。

けれど、その人たちや背景に思いを馳せることはできるはずです。

頼り頼られの世の中。じぶんの生き方を選びながらも、「農業を支える」ことも大いに可能です。

あまり長く書きすぎると自論が全開になるので割愛します(笑)

いつかみんなで農を支える社会を創るべく、もっともっと五感をフルに使って学んでいきたいと思います。

今回の高千穂町訪問では、人や農の根本に触れる貴重な機会を得ました。

農家さんだけでなく町の皆さんはどの人も優しくて、親切で...感謝しても感謝しきれないほどお世話になりました。訪問したメンバー全員、心から楽しませていただきました。

このような貴重なご縁を繋いでくださった板倉さんをはじめ、役場の方々、受け入れてくださった農家さん方、町の皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!!!

ぜひまた訪問して交流させていただきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

このご恩をお返しできるよう、京都や地元に戻ったら高千穂町の魅力を私たちからも発信していくつもりです♪本当に人も町も自然も素敵なところですよ!ぜひ足を延ばしてみてくださいね。

ではでは。高千穂町がますます愛される町になりますように!

京都より愛をこめて

+++書いた人++++++++++++++++++++++++++++

なっち & めぐ 京都大学で農業を学ぶ大学生コンビ。

農家めぐりがライフワーク。

めざすは全都道府県の農家の訪問。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++

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