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はじめての夜神楽★徹底解説スペシャル(3)

  • キョクチョー
  • 2014年11月13日
  • 読了時間: 4分

初心者の方によくある質問

ということで、夜神楽の概要について説明してきたが、 ほんのりとでもお分かりいただけただろうか。 続いて、観光などで初めて夜神楽に参加される方から よく寄せられるご質問にお答えしようと思う。 Q.神楽宿には泊まれますか? A.基本的に泊まれません。 夜神楽が行われる民家または公民館などの建物を「神楽宿」と言います。 「宿」と付いているので、旅館や民宿と勘違いされる方がいますが その年の夜神楽を奉納するために、集落の民家の中から選ばれた 特別な家として「神楽宿」と呼んでいるものです。 普段は普通の民家で、毎年場所が変わります。 最近では間取りの関係で神楽を舞いにくい家が増えたので 公民館などで舞う集落もあります。 あくまでも神楽を舞う場所であって、泊まるところではないので 町外からお越しの場合は宿泊施設を確保しておくことをお勧めします。

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神楽宿の様子。戸やふすまを取り払って舞台を作る。

Q.ふるまいが出ると聞きましたが? A.集落によって様々です。出ない集落もあります。 夜神楽では参列者に「ふるまい」として食べ物がが配られる場合があります。 うどんであったり煮しめであったりしますが、集落によって違います。 食事というより、まあちょっと煮しめでもつまみながらどうぞ、というイメージで、 出された場合はご厚意なので、ありがたくいただきましょう。 必ず出されるものではないことをお忘れなく。 もしものために自分で食料を確保していくとよいでしょう。 ちなみに、寒い中すする神楽うどんは、それはそれは美味しいです。 集落の皆様、ありがとうございます。

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神楽うどん。鶏とごぼうが入っていることが多い。うまい。

Q.神楽宿までどうやって行けばいいですか? A.暗い山道に慣れていないなら、タクシーをお勧めします。 夜神楽は夕方から朝にかけて一晩かけて舞うものです。 日も短くなった冬。外灯も少ない高千穂では道はすぐに真っ暗になります。 しかも夜神楽は幹線道路周辺ではなく、 集落内の狭い道を辿って行ったところにあることもしばしば。 迷ってしまうことも考えられますので、慣れていないならタクシーで。 地図は高千穂町のHPより各集落の神楽宿ごとに確認できます。  ⇒http://www.town-takachiho.jp/culture/26.html Q.入場料は必要ですか? A.入場料は取っていませんが、参列者としての礼儀はつくしましょう。 夜神楽は神事です。参加者は皆、参列者です。  高千穂の夜神楽では参列者が初穂料・寸志を奉納する習わしがあります。  これには「食事代」「入場料」という意味はありません。感謝の気持ちです。  初穂料ならば3,000~4,000円程度、寸志として焼酎2~3本程度が一般的。 強制ではないので強く言いづらいところではありますが、マナーとして。 ほとんどの集落で受付が設置されていますので、そちらに渡せばOKです。

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​ 神楽宿の前に積まれた寸志。圧巻である。

Q.寒いですか? A.寒いなんてもんじゃありません。 公民館など室内で行われる集落ならある程度暖房も利きますが 基本的に開けっ放しの民家です。 着込んでも着込んでも足腰からしんしんと冷えてきます。 最強装備で来ても損はしません。 特にひざ掛けなんかがあると幸せでしょう。 なめてかかると遭難しますよ。 Q.写真撮影はしてもいいですか? A. マナーを守って、ほどほどに。  冷えて澄んだ空気の中、幻想的に舞われる夜神楽。  撮りたい気持ちは分かりますが、あくまでも「神事」であることを忘れないでください。  特に三脚の使用はご注意を。禁止されている集落もあります。 ストロボ撮影を行う場合も、その旨を受付などで確認した方がよいでしょう。

まとめ

以上、初心者の方に送る、はじめてのよかぐら徹底解説スペシャル。 徹底解説と言ったけど、ほんとはまだまだ序の口である。 舞の種類や夜神楽にまつわる用語解説なんか始めちゃった日には 一冊本ができちゃうし、何より私もまだまだ勉強不足なので 初心者向けとしてはここまでに。 (何か疑問点があれば、お問い合わせフォームよりお寄せください。 こちらの記事に追記します。 ) はじめて訪れる方は、ことさらに恐縮する必要はないと思うが 人のお宅にお邪魔するときにどういうマナーや気遣いが必要か 一度考えてから臨むと、迎える集落の方も楽しめると思う。 ちなみに高千穂の夜神楽の解説本として現在お求めやすいのは 高千穂町観光協会 発行の「祈りと伝承の里 高千穂の夜神楽」がおすすめ。 協会HPからYahoo!ショッピングにジャンプできる。 http://takachiho-kanko.info/ また、高千穂町歴史民俗資料館のHPでも 集落ごとの写真ギャラリーが見られるので興味のある方は是非どうぞ。 http://www.komisen.net/ 今年度の夜神楽の日程は高千穂町HPにて。 http://www.town-takachiho.jp/culture/26.html

+++書いた人++++++++++++++++++++++++++++

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キョクチョー 福岡県北九州市出身。 高千穂町地域おこし協力隊として任務遂行中。 好きな色は黄色。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 
 
 
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