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茶を嗜む(2)

  • キョクチョー
  • 2014年5月15日
  • 読了時間: 3分

ガンダムだけじゃない、働く茶工場

そもそもお茶というのは、 チャノキ(ツバキ科)が芽吹かせる新芽を摘み取って作られる。 木を植えてからおいしいお茶が取れるようになるまで 7年から10年かかるというのだから、よほど気の長い話である。 小学生が社会人になっちゃう。 上で紹介した茶園のガンダムはそうやって長い時間をかけて育まれた チャノキの新芽を、バリバリバリっと摘み取るのである。

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これが。

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こうね。

そうして摘み取られた新芽は、いよいよお茶になるべく茶工場に運ばれる。 ちなみに取材をしていて気づいたが、 「ちゃこうじょう」じゃなくて「ちゃこうば」って言ったほうが通っぽい。

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ノスタルジック! この茶工場がまた、機械好きの心をくすぐる、罪な場所で、ほんと参った。 あまりにテンションが上がって、動画まで作っちゃう始末。 ▼高千穂釜炒り茶・茶摘スペシャル【高千穂キャラバン】

http://www.youtube.com/watch?v=mzD4LROm3Z0 Bメロ(と言っていいのかわからないけど)の最後のほうで 障害物競走のハードルがいっぱいついたみたいな機械が 湯気をあげながら 茶をかき混ぜていたシーンが釜炒り行程です。 高千穂釜炒り茶をよろしくお願いします!

茶園で茶を修す

ああ失礼、性癖が邪魔をしてちょっと脱線してしまった。 高千穂キャラバンが茶園にお邪魔したのは、 茶の製造過程を見学させていただくということもそうだが さらに重要な任務があった。 最高においしい釜炒り茶の入れ方を教えてもらうことである。 取材にかこつけて茶園のうまいお茶をいただこうとか そういうことでは断じてない。 さあ、雅也さん !お願いします。

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「うち何もないけど…」と言いながら、色々貸してくれる。

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「お盆があったほうが見栄えがいいじゃろ。」 まったくもってその通りです。 気遣いという女子力で負けているスタッフ。

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まず茶葉は1人前につき茶さじ大盛り1杯(約3g)

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今回は2人前なので、これくらい。

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その間に、よく沸かしたお湯を湯呑に入れて冷ましておこう。 80度くらいが目安。

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投入!1分待つ!

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綺麗にひらく茶葉。いい香りが。

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1分経ったら、交互につぎ分けます。

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完成! う~ん、鼻に抜けるふくよかな香りとさわやかな後味。 これぞ高千穂釜炒り茶。 食事のときだけじゃなく、農作業の合間の休憩時間に飲んでもおいしそうである。

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結構なお点前でした。 よし!これで私も人前に出しても恥ずかしくないお茶が入れられそうだ。 何よりみんなでわいわい言いながらお茶を入れるのが楽しかったので おいしいお茶がよりおいしく感じたのだと思う。 日本に住んでいると当たり前のように飲めるのがお茶というものだが 改めて丁寧に見てみると、湯飲みに入ったお茶になるまでには 興味深いことがたくさん行われている。 お茶の温度を変えるだけで味わいが変わることは有名だが それを実際入れて飲み比べてみるのも面白い。 結構、違いが分かる自分がいることに驚くはずだ。 腐っても日本人。 伊達にそこらじゅうでお茶を飲んでいるわけではない。 コーヒーやワインの飲み比べでピンと来なくても、 お茶に対する舌は自然に培われているものらしい。 さて最後に、甲斐製茶園の茶筒をご紹介。

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中身はもちろん甲斐製茶園産 茶筒にちょうど良かったんだね。 人間は外身じゃねえ中身だという、人として大事なことを教えてもらった気がする。 という小ネタで、お茶を濁して終わることにする。 お後がよろしいようで。

+++書いた人++++++++++++++++++++++++++++

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キョクチョー 福岡県北九州市出身。 高千穂町地域おこし協力隊として任務遂行中。 好きな色は黄色。

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